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歌詞 |
うちなぁぐち |
『訳』 |
DL |
1 |
てぃんさぐぬ花や
爪先(ちみざち)に染(す)みてぃ
親(うや)ぬゆし事(ぐとぅ)や
肝(ちむ)に染めり |
てぃんさぐぬ はなや
ちみざちにすみてぃ
うやぬゆしぐとうやぁ
ちむにすぅみり |
ホウセンカの花は
(魔除けとして)爪先に染めなさい
親の言う事は
心に染めなさい |
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2 |
天ぬむり星(ぶし)や
ゆみばゆまりゆい
親(うや)ぬゆし言(ぐとぅ)や
ゆみやならん |
てんぬむりぶしや
ゆみばゆまりゆぃ
うやぬゆ しぐとぅや
ゆみやならん |
天の群星は
数えようと思えば数え切れるけど
親の言う事は
数えられない
(それほど、親の教えは限りがない) |
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3 |
夜はらす舟(ふに)や
にぬふぁ星(ぶし)見あてぃ
我(わん)なちぇる親や
我(わん)どぅみあてぃぬ |
よるはらす ふにや
にぬふぁぶし みあてぃ
わんな ちぇるうやや
わんどぅ みあてぃぬ |
夜沖に出る舟は
北極星が目当て
私を生んでくれた親は
私を見守っている |
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4 |
宝玉(たからだま)やてぃん
みがかにばさびす
朝夕肝(あさゆちむ)みがち
浮世(うちゆ)渡ら |
たからだまやてぃん
みがかにばさびす
あさゆちむ みがち
うやゆ わたら |
宝石も
磨かなければ錆びてしまう
朝晩心を磨いて
世の中を生きていこう |
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5 |
誠する人や
後や何時までん
思む事ん叶て
千代ぬ栄い |
まことするひとや
のちや いつまでん
おもむことんかなえて
ちよぬ さかぃ |
誠実な人は
後はいつまでも
思っていることが叶って
幸せである |
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6 |
なしば何事ん
なさぬ事やしが
なさぬ故からど
ならぬ定み |
なしばなんごおと
なさぬことやしが
なさぬゆえからど
ならぬさだみ |
成せば何事も
成る事であるが
成さぬ故に
成らないのだ |
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7 |
いちたらん事や
ちゅいたれいだれい
互にうじなてぃどぅ
年や寄ゆる |
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言っても足りたいことは
ひとりびとりで補いなさい
お互いに補い合って
年は取っていくものだ
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8 |
あてぃん喜ぶな
失なてぃん泣くな
人のよしあしや
後ど知ゆる |
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いくら金や物があっても喜ぶな。
また、失ったからといって嘆き悲しむな。
人間の善し悪し、人の評価というものは
最後になってわかるものだ |
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9 |
栄てぃゆく中に
慎しまななゆみ
ゆかるほど稲や
あぶし枕ぃ |
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栄えていくなかにも
謙虚でなくてはいけない。
稲も実るほどに
あぜ道を枕にして、腰を低くするではないか。 |
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10 |
朝夕寄せ言や
他所の上も見ちょてぃ
老いのい言葉の
余りと思な |
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お年寄りの朝夕の教訓は、
世間の例を見て素直に耳を傾けるがよい。
老いの繰り言などと
思うのではない。 |
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